以下の二題は本公開講座の目玉となる講演。

 

講演3 田口玲奈先生(明治国際医療大学)「世界の不妊と鍼灸の現状」

 世界における鍼灸の不妊治療論文を手際よくレビューしてくださいました。

ひとつの内容に関しても結果が正反対であることもあり、また同じような結論でも手法が違うなど、鍼灸の研究論文をまとめるのはなかなか難しいのが現状です。

 そのなかでも下記のような研究結果が得られているとのご報告でした。

①継続的な鍼治療は子宮血流量を増加させる

②不妊症に対する鍼治療は、ストレスホルモン(コルチゾール)を減少させる(切皮だけの鍼も含まれる)

③不妊に対する鍼治療は、ハミルトンのうつ病尺度の結果を改善させる

④不妊に対する鍼治療は、受精卵の質を高める

(以上、私の私的メモによるものなので、理解不足や抜けがある可能性があります。)

 

講演4 本城久司先生(明治東洋医学院)「骨盤内に影響を及ぼす鍼灸治療」

 本城先生は、近年盛んになってきた鍼灸の泌尿器科領域研究の第一人者です。

本城先生の研究の本丸は慢性前立腺炎など、下部尿路障害に対する鍼灸治療の影響についてですが、その際に使われる「仙骨部鍼治療(中髎穴刺鍼)」の実際を実演してくださいました。

痛みを伴うような刺鍼法では効果は出せないとのこと。

8番鍼という太い鍼を使いながら痛みを出さないというのはかなりの 技術力を要します。

最先端の研究者でありながら、技術力も伴う本城先生の技量に感服。

プロフェッショナルとはこういうことを言うのではないかと思います。

 

以上、私的な備忘録でしたが、各講演をいただいた諸先生の熱がびしばしと伝わってきて、おかげで「やる気スイッチ」が入りっぱなしです。

進むべき方向性は見えてきました。

あとは本講座で得たものを最大限、治療で活かしていけるよう努力を重ねていきます。

 

有意義な講座を準備してくださった不妊鍼灸ネットワークの諸先生方に心より感謝申し上げます。