連休も終わり、すっかり秋が深まってきましたね。

この夏は時間だけは余るほどあったので(^^;、たくさんの積ん読を消化することができました。

そして積ん読だけではなく、新しい作家さんや漫画家さんとの出会いも。

中でもこちらの漫画にどーんとハマった夏でした。

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鈴ノ木ユウさんの『コウノドリ』(講談社、モーニングKC)です。

以前から読んでみたいとは思っていたのですが、あれよあれよという間に9巻も出てしまっていて二の足を踏んでいました。

何巻も出ている漫画を後追いするのって、勇気要りませんか。

まさか自分がこんな身になってから読むとは思っていませんでしたが、このタイミングで出会えてよかったなあと心から思える作品です。

出産は病気ではない。だから通常の出産に保険はきかない。産科医療は怪我や病気を治す訳ではない。なので通常の出産に産科医は必要ない。だが、何かが起こりうるから産科医は必要なのだ——。
年間約100万人の新しい命が誕生する現場の人間ドラマ、開幕!(コウノドリ公式サイトより)

軽い気持ちで病院のベッドの上で読み始めたのですが、これがやめられないとまらない。

そして、涙もとまりませんでした。

 

妊娠・出産が命がけの奇跡であること。

そんなことは、この仕事についてから出会ってきたたくさんの妊婦さんや赤ちゃんに教えてもらって知っていたと、そう思っていました。

でも、そんな私が5月に入院することになって、病室の天井を眺めながら最初に思ったこと。

「まさか、私がこんなことになるなんて。」

 

主人公・鴻鳥サクラの患者たちもまた、すべからく「まさか私が?」と私と同じことを思い、そして自分と家族の身に起こる現実と向き合っていきます。

そして今回の最新刊。

思わぬところでだーっと涙が流れてきました。

取り上げられていたテーマが偶然「長期入院」だったのですが、切迫長期入院中の患者がつぶやきます。

「頑張ってって、言われてもなあ〜〜〜〜」

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本当に、そうだったなあと思って。

私も症状がほとんどない中の安静入院だったので、一日中トイレと食事以外は寝ているだけ。

「それが仕事だから。本当に頑張ってるよ。」と看護師さんには何度も言っていただき、実際その言葉に救われていましたが、いつまで続くともわからない入院生活の中で、どうしてもため息が出てしまうことがよくありました。

まったくお涙頂戴のストーリー展開とは無縁です。

むしろ現実をリアルに切り取ったからこそ、どーんとくるものがあるのだろうなあと思います。

各巻で取り上げられているテーマはこちら。

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妊娠経験のある方もない方も、そして男性にこそ、読んでいただきたい作品です。
(その意味で、モーニングで連載されていることって、とっても意味のあることだと思うんです!)

当院でも貸し出していますので、ご興味のある方は遠慮なくお声かけくださーい。^^