こんにちは！江別・岩見沢エリアで唯一の女性専門鍼灸院【はりきゅう・アロマ日々のあわ】院長の熊坂です。 

このたびは先日当院にて不妊鍼灸及びマタニティ鍼灸コースでコースで通院されていたIさんに、出産6日前にさせていただいたインタビューの後編です。

Iさんの症例報告はこちらから
https://hibiawa.com/2022/10/06/pregnancyreport2-1/

妊娠報告インタビュー前編はこちらから
https://hibiawa.com/2022/10/20/pregnancyreport2-2/

TOLACから帝王切開へ 

熊坂＠ひびあわ院長

今年1月に妊娠がわかって、そしてその後はTOLAC （既往帝王切開後の妊娠経膣分娩トライアル）を希望されていましたね。TOLACを希望されたのには理由があったのでしょうか。 

やはり産後の回復が早いと言われていることと、上の子がいるのでできるだけ早く家に戻ってあげたいという気持ちからですね。 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

なるほど。それが今回児頭不適合の可能性があるということで予定帝王切開術に切り替わりましたね。その時はどんなお気持ちでしたか？ 

う〜ん。残念ではあったんですが、担当医がちょっと前から小出しにはしてくれていたので。

もしかしたらこれは経膣は難しいかも？というのをちょいちょい雰囲気で出しくれてた。笑 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

あ〜、それで少しずつ心の準備はできていたところもあったのですね。 

はい。

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

それでも、その後もしっかりお灸も運動も続けて下さいましたよね。 

こちらで「ゆったりのんびりぬくぬく」が大切だと教えてもらって、養生しておくと帝王切開でも術後の回復が良いと聞いていたので。 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

本当に、Iさんは妊娠後のTOLACに向けた体作りは体重管理も含めてかなりうまく行っていたと思うんです。その分落胆も大きかったのではと思ったんですが、そこも冷静に乗り切られて。本当に素晴らしいです。 

うーん、それでも先日の検診で赤ちゃんの体重が2407gと出て。担当医からは「もう少し、2700は欲しいな〜」とぼやかれてしまいました。 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

いや、大丈夫ですよ。この伸び率でいけばたぶん大丈夫です。 

だといいんですが。

Ｉさん

（この後、出生時体重は2730gだったとのことでした♪） 

鍼灸を続けてみて良かったこと

熊坂＠ひびあわ院長

それでは最後に、このたび妊娠前から鍼灸を続けてくださって、鍼灸を受けてみて良かったな〜と思ったことは何かありますか？思い当たらなかったら、それはそれで正直に言っていただいて。笑 

一人目はお腹にいる時から小さめだったんですけれど、その時と比べてしっかり赤ちゃんが育ってくれていることと、逆子にならなかったことです！  

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

お一人目は逆子ちゃんだったんですものね。

はい。あとは栄養に気をつけながら自分の体調管理もできたことですかね。

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

うん、何度も言いますが、今回は児頭不適合かもということでこれはもうどうしようもない天の采配ですから如何ともしがたいですが、Iさんはご自身の管理、ほんと〜に頑張っていらっしゃいましたし、それがとてもうまく行っていましたよね。それはもう、本当に自信にしていただきたいです。

あとそうだ！家族がコロナになった時に一人だけ無事だったこと！これは鍼灸のおかげな気がする。 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

ああ、それがありましたね！そのご報告を受けた時は本当にヒヤヒヤしました。笑

妊婦で免疫下がっているはずなのに、私だけ感染らなかったのでこれは鍼灸を受けていたからだなと思ってます。

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

本当に良かった。笑 

それでは、産前のお忙しい時にたくさんお話を聞かせてくださり本当にありがとうございました！ 

産後また何かおつらいことが出てきたら、いや出てこなくてももちろんいいんですけれど。笑 

いつでもお待ちしています。

はい、産後はいつから来て良いんですか？ 

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

あ、それはもう産後すぐでもみさせていただきますよ。ただケースバイケースで、産後は相当消耗しますから、外出すること自体がかなりハードルが高いと思うんです。なので大体1ヶ月健診が終わってからいらっしゃる方が多いですね。でも、どうにもこうにもメンタルがキツくてという場合や産後すぐに急性腰痛になってしまったといった緊急性が高いものはすぐにでもみさせていただきます。

わかりました。その時はどうぞよろしくお願いします！

Ｉさん

熊坂＠ひびあわ院長

こちらこそです。ご報告お待ちしていますね。 

そしてご出産後、こんなうれしいLINEをいただきました。 

こんにちは✨

一昨日の朝9時に帝王切開で元気な男の子を出産したのでご報告で連絡しました！

出生体重は2730gで十分な大きさに育っていて、私の方はというと術後の回復の早さに助産師さん達に驚かれています

熊坂さんに「骨盤内の血流が良ければ帝王切開でも回復が早い」と教えて頂いて、お灸やマタニティヨガを入院前日までやっていたのが良かったのかもしれません✨

また産後ケアに伺った際はよろしくお願いします😊

Iさんのお話を聞くなかで、いちばん印象的だったのは、前回妊娠時の体験を振り返って出てきた次の言葉でした。 

だって、次の妊娠のことを考えなければ、その子をそのまま産んであげることもできたんです。それは今でもそう思っています。妊活中なかなかうまくいかなかった時期は、産んであげたら良かったなあとも思いましたし、夫にもそう話していました。 

先にも書いた通り、無頭蓋症の児は出生後生きていくことはできません。これは他の神経管閉鎖障害との大きな違いです。 

それでもなお産んであげたら良かったとおっしゃったその言葉に、Iさんの思いの深さとそしてその決断に伴うものの大きさを思い知り、鍼を握りながら軽く打ちのめされた心地がしました。 

今回幸運にも鍼灸治療をしてすぐに妊娠となりIさんは「鍼灸を受けたおかげだと思っています」とおっしゃって下さいましたが、1回の治療で体質や卵質を変えることはできません。 

もし当院がお手伝いできたことがあったとしたら、骨盤内血流の促進ということだっただろうとは思います。その他、 

・排卵検査薬の詳しい使い方（排卵期に1回だけ使うのでは不正確なので複数回使います） 

・タイミングの取り方 

などはお伝えしましたが、今回妊娠できたのはそれまでIさんが取り組んできた体作りの方向性が間違っていなかった証左だと考えています。 

 そしてその姿勢は妊娠がわかってからも変わりませんでした。 

 ご自身で出来る限りのことに取り組み、そして体をしっかりと作られていたのでお近くで拝見していて私が不安になってことは一度もありませんでした。 

 結果、LINEのメッセージでいただいたように、助産師さんからもびっくりされるほどの術後の回復をみせておいでです。 

 意志の強さとしなやかさ。 

 そしてレジリエンス。 

みていると、そんな言葉たちが浮かんでくるIさん。 

 一生のうちそうない大切な妊娠前と妊娠期間を伴走させていただけたことに心から感謝申し上げます。 

 また、何かあったら（もちろんなくても！）いつでもご連絡お待ちしております！

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