昨日はオイルトリートメントを受けたあとは、そのまままっすぐ産業カウンセラー養成講座へ。
4月から始まったこちらの講座も、昨日が最終日。
始まったばかりの頃、7か月間の予定表をもらって「長いなあ。。。」と感じたのが昨日のことのようです。
終わってみればあっという間の7か月でした。
最終日の昨日の課題は、「私の目指す産業カウンセラー像」を皆の前でひとりずつ発表すること。
なんと今回はひとり持ち時間が10分もある…!
「私の目指す産業カウンセラー像」というこれから(未来)のことを話そうと思った時、どこから話したらよいのかな…と(なかば途方に暮れながら)思いをめぐらせたら、やはりどうしてこの資格をとろうと思ったのかから始めないといけないなと思いました。
そして、それを考えていたら自然と、なぜ私が鍼灸師になろうと思ったのか。
そこにたどりついてしまいました。
たぶん、私が鍼灸師になろうと思ったきっかけと、根っこが同じところにあったからでしょう。
院長紹介のページにも少し書きましたが、私は18で大学に入学してからちょうど10年間、大学に所属していました。
もちろんそれくらい長くいたからには研究職を目指していたのですが、20代半ば以降は原因がよくわからない消化器症状や不眠、腰痛などがつぎつぎと出現。
いま思えば、からだはちゃんと警告ランプを灯してくれていたのですね。
でも、そんな症状もそのときの私にとっては、なんてことのないものでした。
研究とそれに関する様々なことこそが自分にとっては重要で、自分のからだに起こっていることなど、気にも止めていなかったのです。
そこへ、ひとつの訃報が届きました。
いえ、正確に言えばふたつ、です。
同居していた祖母の死と、以前同じ研究室に所属していた友人の死。
祖母が亡くなってから1週間と経たない夜中に、もうひとつの訃報が届いたのでした。
祖母は脳幹が裂けてしまったことによる脳幹出血。
友人は、自ら死を選びました。
いずれも、私がどうにかできるものではありませんでした。
でも、共通して私の中に残ったのは、「ちゃんと、かかわることができなかった」という思いでした。
「突然」に見えたのは、自分が見ようとしていなかっただけなのではないか。
ちゃんと向き合って、かかわろうとしていなかったからなのではないか。
いまでもその思いは胸の奥の方にずっと、存在しています。
どちらも突然の死でした。
でも、きっとその結果にたどりつくまでには、紙を一枚一枚重ねるように少しずつ、何かしらの変化があったはずなのです。
それがからだの問題にしろ、心の問題にしろ、です。
私はそれに気付く「すべ」が、ほしかったのでした。
だから、多分に自戒を込めて言いますが、どうか、ご自分の心身にそのまなざしを向けていただきたいと思うのです。
私は、自分の目指す産業カウンセラー像を次のように言いました。
クライエントの後ろから着いて行き、寄り添い、同じ景色を見ようとする、そんなカウンセラーになりたいと。
これは治療家としてもまったく同じ気持ちです。
あくまでも、主役であり、治し、癒すのはあなた自身です。
私ができるのは、あなたの傍らに立ち、そのきっかけを作ることです。
さて、晴れて修了証書を頂けたからといってこれで終わりというわけではありません。
来年の1月末に学科試験、2月には実技試験が待ち構えています。
がんばらねばー!