待合室はありますけれど、ほとんど「待ち合う」ことのない待合室です。
そんな当院の待合室が、今日は朝から5名もの方がひしめき合う空間に!
・・・いえいえ、患者さんではありません。
私が卒業した北海道鍼灸専門学校からのご依頼で、学校案内に載せる記事の取材だったのでした。
実は昨年10月にも同様の取材を受け、さらに12月にはリクルート社から出版されている高校生向けの進学雑誌の取材も受けていました。
こんな風に、開業前後で複数のインタビューを受けることになるとは、思ってもいませんでした。
ただ。
それこそ、思ってもみなかった効用があることもわかりました。
訊かれるのは、なぜこの道を選んだのかや就職先で学んだこと(過去)、開業して気付いたこと(現在)、そしてこれからの夢(未来)。
何度も何度も、頭の中では考えてきたはずのことです。
でも、これが実際言葉にしてみると、その言葉が自分の外に置かれることで、とっても客観的に、それでいて初めて「わがもの」になったような、そんな不思議な感覚を得られたのです。
考えを言葉にするということは、それを輪郭のある「カタチ」に切り取るということ。
訊かれて答える、という作業を繰り返すことで、霞がかかっていた未来が、手が届きそうな「未来」に色づいて迫ってきました。
あとはそれを実現できるかどうかは、私の努力次第です。
聴く/訊くということを学んできたこの1年間でしたが、カウンセリングとはまた違った角度から、聴く/訊くことの力を感じることのできた一日でした。
わざわざ江別まで訪れて下さった皆様に、心より感謝申し上げます。