江別・岩見沢エリアの自分をたいせつにする女性のための鍼灸院【はりきゅう・アロマ日々のあわ】院長の熊坂です。
先日当院での不妊治療およびマタニティ鍼灸治療を終えられ、無事ご出産されたIさんより症例報告のご許可をいただきましたので、掲載します。
■34歳女性
主訴:第2子挙児希望
出産歴:2014年 第1子出産(逆子のため予定帝王切開術)
基礎疾患:喘息、甲状腺機能低下症
■既往歴
2019年 無頭蓋症のため人工妊娠中絶
■鍼灸治療歴
2021年12月 鍼灸治療開始
2022年1月 タイミング法により妊娠判定陽性
以後2週に1回のペースで来院
■治療初期〜問診による方針決定〜
Iさんは年の瀬も押し迫った12月、ご連絡をくださいました。とても丁寧な文面で私からの質問にも答えていただき、お会いする前から細やかなお人柄がうかがえました。
2年前に無頭蓋症による人工妊娠中絶を経験されており、その後も妊娠を希望されていましたがなかなかうまくいかず、Web検索にて当院を探し当て来院。
初診時にまだ不妊専門クリニックにはかかったことがないとのことでしたので、まずは受診をおすすめしました。(当院では基本的に病院での基礎検査は必須と考えております。)
同時にお体を拝見すると、気虚や気うつの傾向が強く、エネルギー不足と気のめぐりの悪さが見受けられたので、肝(気血のめぐりをつかさどります)の働きを助け、精神的なストレスを緩和することで気血の巡行を促し、同時に気血を補う治療をさせていただくこととしました。
■治療中期 ~TOLACに向けた体調管理~
ですが、2回目のご来院日の朝、妊娠検査薬にて陽性というびっくりの結果が。
初回でご自宅での養生法や排卵検査薬の使い方なども細かくお伝えしてはおりましたが、ご本人もキツネにつままれたようなお顔をされながらご来院いただいたのをいまでも覚えています。
その後無事胎嚢、心拍確認もでき、妊娠成立となりました。
第1子が逆子による帝王切開術での出産だったため、TOLAC(既往帝王切開後の妊娠経膣分娩トライアル)を希望。
TOLACに向けた体調管理に標準を合わせ、マタニティ鍼灸治療を2週に1回のペースで継続。
自宅では毎日のお灸や食養生、マタニティヨガといった運動にも取り組んでいただきました。
■治療後期 ~予定帝王切開術への方針転換後の体調管理~
その甲斐あって体重や体調管理はとても順調に進んでいましたが、児頭骨盤不適合のおそれがあったことから、予定帝王切開術での出産へ方針転換。
帝王切開術での出産が決まったあとも、こつこつと自宅での養生を続けて下さったIさんには本当に頭が下がります。
お灸や運動などで子宮への血流量を増やし子宮の筋肉を柔軟に保っておくことはとても大切ことですが、出産時だけでなく産後の回復もスムースにしてくれます。
それは例え帝王切開術での出産だったとしても同じことですし、むしろさらにその重要性は増すと考えています。
なぜなら経腟分娩の場合は自然に子宮が収縮して胎盤が剥離した後の傷を埋めてくれますが、帝王切開ではそれがなかなかうまくいかず産後の不調が長引くことが多くあるからです。
なので、当院では帝王切開が決まった場合はむしろ出産前のお体作りの大切さをしっかりとお伝えしています。(二人目育児の場合はなおさらですね。)
IさんはTOLACの希望がかなえられなかったことに気持ちを折らせることなく
・毎日のお灸
・足元を冷やさないこと(ご自身の判断でシルクと綿靴下の重ね履きを実践してくださっていました)
・運動(ウォーキングとマタニティヨガ)
を続けて下さいました。
そのおかげで途中胎児の体重が思うように伸びない時期もあったなか、赤ちゃんの出生時体重はなんと2700gをしっかり超えてきてくれました。
産後間もなくいただいたメールには、産後の回復の早さに助産師さんに驚かれている旨うれしいご報告が!
Iさんの養生がしっかり実を結んだ結果だと感じています。
次回は出産に臨む6日前にお話をうかがいましたので、インタビュー形式でお伝えします。^^
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